玄関手すりの選び方
玄関の土間と、住宅の床にわたって設置するのが玄関手すり(上りかまち用手すり)です。
大きな段差があり、出入りしにくい玄関は足腰が弱っているお年寄りには大変危険です。
外出が億劫になり、家にこもりがちに・・・という方も多いのです。
そこで、段差を解消できる台(玄関台)を置くと共に、手すりを取り付けてはどうでしょうか?
段差の上り下りの際に身体を支えることができ、安心して玄関の出入りができるようになります。
玄関で座って靴を脱ぎ履きした後の、立ち上がりの支えにもなりますよ。
使いやすい玄関にすることで、外出への意欲もわいてきます。
玄関手すりの形状はどれを選んだらいいの?
玄関手すり(手摺)として売られているものがあります。
玄関の段差部分に取り付けるもので、多くは段差に合わせて斜めになっています。
玄関手すりには置くだけで設置が可能なタイプもございます。
工事不要なので、床や壁に穴をあけたりできない場合におすすめです。
「玄関用」でなくてもかまいません。
廊下などでの歩行補助に設置する「住宅用手すり」でしたら、様々な形状で対応できます。
昇降時のふらつきを抑える程度なら【縦手すり】
手すりへの依存度が高い場合は【横手すり】
下図は設置例です。ご使用者の状態にあった形状をお選びください。
しっかり握れる太さを選びましょう。
手すりの握りの太さは3cmから3.5cm程度の品が通常です。
しかし握って力の入る太さには、個人差があります。
太すぎず細すぎない太さはどれか、試してみることが大事でしょう。
また、握りの形状も従来の丸型だけでなく、ダエン、小判型やおにぎり型など、様々な形状があります。
楕円型はしっかり握ることができて、安定感があります。
小判型は幅が広いので、「握る」というよりも手や肘を添えて歩行するのに適しています。
おにぎり型はしっかり握って歩行、肘を添えて移動することができます。
握りの形状も使用する人によって握りやすさなどが変わってきます。
似た形のものを握ってみて感覚を確かめることができるといいですね。