おむつよりも尿器を使用したほうがよい?
おむつを外したほうが良いと言われるのはなぜ?
赤ちゃんの時はおむつで排泄しますが、発達にともないトイレで排泄することが自然となります。
通常排泄は泌尿器や消化器の機能だけではなく、移動、衣類の着脱など判断力、運動機能も使っています。
できるだけオムツを使わずに排泄することは、持っている能力を最大限に使う自然なことです。
おむつを外したほうがいい場合、かしこく使ったほうがいい場合
失禁等の治療・症状コントロールが難しい場合は、おむつを使うことも選択肢にあります。
尿器・差込便器での排泄がご本人にとっても、介護者にとっても著しい負担となる場合は、オムツの検討が必要です。
身体能力と排泄障害の状態、そしてご本人と介護者のQOL(生活の質)という視点から総合的に判断していきます。
尿器や差込便器を使うと何が良いのでしょうか?;
排泄物が直接肌に触れないので、不快感、スキントラブル、感染のリスクを軽減できます。
また、自分でできるという自尊心が保つことができます。
排泄のたびに運動が必要なので、廃用性(筋肉を使わないことにより筋肉が弱ってしまうこと)を回避することができます。
オムツがいらないので、ゴム処理の問題や、経済的な負担も軽減できます。
どうしてもつたい漏れしてしまうときは、尿器・受尿口の下にトイレットペーパーなどをあてておくと、つたい漏れがなくなります。
少しギャッジアップした方が、腹圧がかかって、しっかり排尿できます。
漏れない方でも、防水シートを敷くことで安心して排泄できます。
男性で、男性用尿器では漏れやすいという方は、女性用尿器をつかうと上手にできる場合もあります。
ポータブルトイレで積極的に排泄を
尿意があり、座位を取れるのであれば、ポータブルトレイを積極的に使用しましょう。
自然な姿勢で、よりスムーズに排泄できます。
- ポータブルトイレ