補聴器具、介護に関する通信機器の紹介
年をとるにつれて体のさまざまな機能が変化し、小さな文字が見えにくくなった、指先が動かしづらい、聞こえにくいなど、日常生活の中で不便なことや助けを借りたいと思う事がでてきます。
ここでは、「聞こえにくい」「声が出しにくい」を助ける補聴器具から、助けて欲しいときに家族を呼べる家庭用のナースコール(呼び鈴)などの、介護に関する通信・助聴器具をご紹介します。
「トシだから」とあきらめず、自分に合った道具を見つけて自分らしい暮らしを楽しみましょう。
聞こえにくい方に・・・
聞こえにくくなると、どうしてもこれまでのように会話の輪にはいれなくなり、孤立し、内へこもってしまわれる方が多いようです。
従来の補聴器とは別に、次のようなものも発売されています。
助聴器(補聴器)を耳に近づけるタイプ
受話器の用に、助聴器(補聴器)を耳に近づけるタイプです。
スイッチ、電源が持つ部分についています(耳にあてると自動的にスイッチの入るタイプもあります)
普段生活するにはそんなに問題はないけど、外出先で聞こえにくい、窓口で対応してくれる人の声が聞こえにくい…そんなときに持っていると便利です。
耳にイヤホンをさしこむタイプ
音楽を聞くときのように耳にイヤホンをさしこむタイプもあります。耳に直接イヤホンをさしこむので、両手が空き、より聞こえやすくなります。小ぶりのものが多く、携帯に便利です。
銀行や病院で名前を呼ばれるときなど、騒がしい場所でも聞き取りやすくなります。
耳元で聞くことのできるスピーカータイプ
テレビの音が聞こえにくい方には、テレビの音を耳元で聞くことのできるスピーカーもあります。 小さな音でもはっきり聞こえるので、音量を大きくしすぎて周囲の人に迷惑をかけることもありません。
「補聴器・助聴器、集音器・・・色々呼び方があるけど、違いは?」
簡単にまとめると、医療機器に認定されているものが「補聴器」と呼ばれます。
医療機器に認定されていない「助聴器」「集音器」などといった呼び方の違いは、メーカーのネーミングの違いです。医療機器に認定されていないからといって、その商品が劣っているわけではありません。軽度難聴の方には問題なく使用していただける場合が多いです。しかし、重度・高度難聴の方は、やはり聞こえにあわせた補聴器を選んだほうがよいでしょう。
会話障害の方に・・・
会話や意志がうまく伝わらないことは、おたがいのストレスだけでなく、誤解や判断ミス等、大きな事故につながる危険性があります。それゆえに、正しい意志伝達は日常生活の中では重要なことです。
場所や相手を選ばず、誰にでも簡単にご利用が可能な意思伝達ツールもあります。
ナースコールを設置する・・・というと、大きな工事が必要なイメージがあります。
しかし、電池を入れるだけで離れた部屋にいても呼び出しができる、家庭用ナースコールが発売されています。
「ナースコール」というより「呼び鈴」といったほうが分かりやすいかも知れませんね。
緊急通報システム
家族と一緒に住んでいれば、家庭用ナースコール(呼び鈴)のスイッチを押せばすぐに来てくれますが、ひとり暮らしの場合は心配です。 ひとり暮らしの方には緊急事態を知らせる装置が必要となります。 緊急通報システムは福祉事務所を通じ登録しておくと、消防署などに電話がつながるシステムです。公的な制度を利用できる場合もあるので、福祉事務所へ相談して手続きしてください。 緊急ボタンを押せば、あらかじめセットした場所へ事前に登録したメッセージを自動通報します。
緊急通報装置 おたすけくんの回線接続例
徘徊感知機器
痴呆の症状が出てきてもこれまでと同じように暮らし、家族の対応も変わらないことが望まれます。
しかし、徘徊は交通事故や事件に巻き込まれることも考えられます。
本人と家族の安心のため、徘徊感知機器を設置することをオススメします。