浴室手すりの取付位置
浴室ではわずかな段差でも、大事故の原因になることがあります。
わずか数cmの段差でも、滑りやすい浴室でつまずくと大事故に発展することもあります。
また、お風呂へつかるためには、浴槽を「またぐ」動作が必要になってきます。
またぎ動作は片足立ちになるので、身体が不安定になってしまいます。
手すりを設置することで万が一の転倒や転落を防ぎ、お風呂場での移動もサポートします。
安全に入浴するためにも、浴室内の手すりは数箇所つけるといいですよ。
浴室内への手すりの設置は、介護保険を利用した住宅改修の対象工事です。
公的介護保険と住宅改修のページも参考にしてみてください。
浴室用手すりの種類と設置場所
どの位置にどのような手すりを取り付けたらよいか、下記項目を参考に使う方の身体状況にも合わせて設置してください。
出入り用縦手すり(脱衣室側)
出入り口付近はドアの開閉や出入りの際など、身体のバランスをくずしやすい場所です。
縦手すりを設置すると身体を支えることができるので安心です。
出入り用縦手すり(浴室側)
水にぬれた浴室の出入口はすべりやすい場所です。
脱衣所と浴室の出入り口には段差がある場合も多くあります。
手すりを設置することで転倒を防止し、段差も楽に乗り越えることができますよ。
オフセットタイプはドアの近くに握り部が位置する形状のため、
握りやすく、しっかり身体を支えながら浴室への出入りが行えます 。
洗い場移動用横手すり
滑りやすい洗い場では、横手すりを設置すると、浴室内を安全に移動することができます。
手すり高さは750~850mm。
ご使用者の体形に合わせた高さに設定してください。
洗い場立ち座り用縦手すり
洗い場に立て手すりを設置すると風呂椅子・シャワーチェアからの立ち座りがラクになります。
床が水や石鹸で滑りやすくなっているので、転倒防止にも効果的です。
手すりとシャワーハンガーを一本にまとめたタイプもあります。
浴槽出入り用手すり
浴槽をまたいで出入りする際は、身体のバランスを崩しやすく不安定な状態となります。
浴槽のフチの真上に縦手すりを設置すると、身体を支えてくれるので安全に浴槽に出入りすることができます。
浴槽ふちに取り付ける浴槽手すりもあります。
こちらは浴槽のフチにはさみ込んで固定するので、工事不要で手すりの取付工事ができない賃貸に人気です。
浴槽内立ち座り用手すり
L型手すりを設置すると浴槽内での立ち座りがラクになります。
また、横手すりは入浴姿勢を安定させることができので安心して入浴できます。