介護椅子のサイズを選ぶ

座った姿勢をキッチリ保つことは意外なほど難しいのです。
いわゆる健常者であろうと、正しい座っているひとは、なかなかいません。

椅子の高さと机の高さ、それと身体とのバランスとは、キッチリと設定しようとすれば、
思ったより微妙な範囲で決めなくてはなりません。

施設向け椅子 肘掛タイプ IKD-01 二脚セットの説明
ダイニングチェア肘掛タイプ IKD-01 二脚セット 介護・福祉施設・高齢者施設向け椅子

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座面の高さ

座面の高さは使う人の下腿長によって決めます。
下腿長とは、大腿骨下部の突起部から踝(くるぶし)までの長さを示します。

大腿骨下部の突起部から踝(くるぶし)までの長さのこと

人間工学に基づいた計算式ですと下記のようになります。

座面の高さ = 下腿長 - 1cm

ちょっと難しいので、身長で決めてもいいでしょう。
おおよその目安は、次のとおりです。

  • 身長 135~145cm 座面の高さ 35cm
  • 身長 145~155cm 座面の高さ 37cm
  • 身長 155~165cm 座面の高さ 39cm
  • 身長 165~175cm 座面の高さ 41cm

介護施設や老人ホームでは高さ38cm程度が良いでしょう。

ですが、身長は人それぞれなので、椅子が高すぎる場合は段差を作ったり、
逆に低すぎる場合はクッションを使うなどして、足裏がしっかり地面につくように調節してください。

使う方に合わせて、座面高さを調節できる介護イスもございます。

調節自由

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座面の幅(椅子の内法)

ひじ掛けがついている椅子の場合、ひじ掛けとひじ掛けの間の寸法も大きな意味を持ちます。
まっすぐに座れない利用者さんは、ひじ掛けで身体を支える場合、広すぎると身体が横に倒れてしまうからです。

痩せ形か肥満型かで変わると思いますが、ひじ掛けとひじ掛けの間は、おおむね40cmが適当です。

横倒れしてしまう場合は、座位保持クッションを使って、姿勢を保持しましょう。

横幅が広いと横倒れします 座位保持クッションを使って座位を保持する

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