介護用マットレスの種類
要介護者で、ベッドで過ごす時間が長い場合、
当然ですがベッドでの居心地がとても重要になります。
寝心地が良いことは重要ですが、その他に下記のことにも気を付けるといいでしょう。
- 褥瘡を防ぐためには体圧分散ができる
- 通気性が良いか
- 失禁の時に洗いやすいか
- 立ち上がりやすいか
とはいえ、ひとつのマットレスで、すべてをまかなえるほど多機能なモノは見つかりません。
お使いになる現場に合わせて最も重要と思う点を決めなくてはなりませんね。
代表的なマットレスを取り上げて選ぶポイントをお伝えします。
エアマットレス
介護用エアーマットレスは、体圧分散と通気性の機能を重視した場合に選択するマットレスです。
体位交換は、空気層(セル)が複雑に動き、その役を果たし
ます。
ほとんどの機種では、乾いた空気を噴出させる機能がついているので、蒸れを防ぐようになっています。
動作させるのに電気が必要ですから、
ランニングコストがかかりますし、故障するリスクもあります。
低反発ウレタン製マットレス
低反発ウレタン製マットレスは、体圧分散に優れます。
寝ていると身体が沈み込むような状態になるので、
起き上がる動作、寝返りを打つような動作は難しくなります。
また、通気性はあまりよくない部類ですが、器械ではないので故障する心配はございません。
三次元構造繊維による高反発マットレス
素材は、ポリエチレンなどの化学繊維を絡めたような複雑な三次元構造を使っています。
商品名でいうとエアウィーブやらブレスエアなどと呼ばれるお品です。
通気性が抜群ですので、洗っても直ぐ乾きます。
真夏なら1~2時間でからからになるほどです。
クッション性も優れていると思いますが、
一方でこの三次元構造の繊維が身体に当たると
デコボコして不快だと感じるお方もいらっしゃいます。
このほかにもジェルトロンなどの、 立体格子型グミ状ジェルのマットレスもございます。
こちらは体圧分散、ねじれ吸収力に優れており、通気性も良いです。
なにも高額なマットレスがいいものとは限りません。
要介護者、介護の現場にあうものを選ぶには、
最も必要な機能はどれか、と見極めるのがポイントですね。