階段昇降機について
足腰が弱い、もしくは不自由なひとが、上階や下階への移動を手助けする器具といえば、階段昇降機になるでしょう。
階段昇降機は、既存のお家に取り付けることが大多数です。
まれですが、新築の家にも取り付けます。
家庭で使う階段昇降機は、椅子に座り、その椅子がレールに沿って、階段を上下するようになっています。
これも例外があって、立ち乗り式の階段昇降機もあったりします。
屋内の階段昇降機
階段昇降機は、イスが、階段の段板(床板)に取り付けたレールの上を走行(昇降)します。
操作は、いたってカンタンで。上にゆきたいときは、イスに座って、上行きのボタンを押し続けます。
ボタンから指を離すと、停止します。
下にゆきたいときはこの逆ですね。
ボタンは、肘掛けについていたり、コード式のペンダントスイッチだったりします。
取付条件で気にしなくてはならないのは次の点です。
- 階段の幅が75cm以上あること。
- 階段の傾斜角度がおおむね51度以下であること。
屋外の階段昇降機
操作は屋内の階段昇降機と同じ、ボタンを押してコントロールします。
主な機能や安全装置では屋内式と変わらないのですが、一番特徴的なのが、
『防雨』・『防滴』対策をしてることです。
つまり、風雪にさられても耐えられるように作られているわけです。
取付条件も屋外であることであっても屋内式と同じように次の点で気 をつけなくてはなりませんね。
- 階段の幅が75cm以上あること。
- 階段の傾斜角度がおおむね51度以下であること。
- 階段の素材はコンクリート製か、鉄製に限ります。
コンクリートにタイル貼りの階段でも大丈夫。
ただし、石でできた階段や土を固めた階段には設置ができません。
階段の形状
階段は一文字で上階と下階がつながっているような構造だと、もっとも簡単ですので、工事費用も安くて済みます。
こういった一文字の階段を鉄砲階段と呼ぶのですが、いまはこの言葉を知らないひとが増えましたね。
階段が形が曲がっていると、コストがあがります。
その金額は、 階段がL字の場合 < 階段がU地の場合
曲がってる数が多いほど、高額になります。螺旋階段も高額になる階段です。
1段、2段程度の段差には
玄関などの1段・2段程度の段差には、段差解消スロープや玄関台の設置のほかに、段差解消機もございます。
スイッチ操作を本人が行う事の出来る「電動式」
ハンドルや足踏みで介助者が操作する「手動式」があります。
ですが、屋内と屋外との移動に自立を優先する場合は、電動段差解消機の設置よりも、スロープの設置を優先すべきでしょう。