ポータブルトイレの導入:住環境の問題
住環境に問題のある場合のポータブルトイレの導入前と導入後の事例を見ていきましょう。
同じ階に便所がない
2階に寝室があり、1階に便所があったため、夜は手すりを持って伝い歩きしても階段の上り下りが非常に危険で転倒の可能性があった。
要支援・要介護1?2
夜は、介助ができず紙おむつをさせられていたが、室内のポータブルトイレを使用することで安心感から自分で排泄するようになった。
便所まで段差がある
便所が屋外にあったり、便所に行く途中に土間があったため、手すりをつけたり段差を減らす改修を行ったが、夜間は暗くて転倒の危険性があった。
要介護1?2
妻が介助していたが、ポータブルトイレを使用して排泄ができ、妻に気兼ねしなくなった。
転倒の危険性が減ったため、今まではなかなか歩こうとしなかったが、ポータブルトイレまでなら歩こうとする意欲がでてきた。
便器が和式
便器が和式であり、借家で水洗に改造できないため、しゃがみ姿勢での立ち座りが苦痛で膝間接が悪化してきた。
要支援・要介護1?3
昼間は腰掛便座を和式便器の上にかぶせて使用しているが、夜間は足元が暗くて段差につまづくおそれもあり危険なため。ポータブルトイレを導入することで安心して排泄できた。
便所までに家族の寝室がある
屋内に廊下がなく、家族の寝室を通らないと便所にいくことができなかったので、夜間はできるだけがまんしていた。
要介護1?2
家族の睡眠をさまたげなくなったので、安心して眠れるようになった。