玄関台の選び方
外出しやすい環境をつくることで、生活に意欲がわいてきます。
玄関の段差に困っているのなら、玄関のかまちに玄関台を設置します。
または、上がりかまち用手すりも同時に設置することで、身体を支えやすくなり、いっそう容易に出入りがしやすくなります。
玄関台を選ぶ時のポイント
大きさ
十分に足や杖がのる大きさは、奥行き30cm以上、幅50cm以上を目やすとします。
高さ
玄関のかまちの高さはいろいろあります。
玄関土間と床の高低差が10センチの住宅もあれば、30センチの住まいもあります。高さの調整の機能があれば、使う方のコンディションに合わせて調整できます。
高さはご使用になるご本人が安全に使用できる高さを測ってください。
1段の玄関台を使い、段差を2段にしても、ご本人が安全に通行できる段差よりも大きな段差が残ると、問題は解決になりません。
◎玄関や土間に奥行きのある場合には、2段の玄関台を使用して、段差を3段にすることも検討するとよいでしょう。
◎高さの調整の機能があれば、ご本人のコンディションに合わせて調整できます。
1段の玄関台
2段の玄関台
3段の玄関台
色目
住宅の玄関は多くの場合、木肌の色になっています。でもその色目は薄い色だったり、濃い色だったり。玄関台は住まいの一部になるのですから、色目の選択は大事です。
段差の見分けやすいかどうかは、周囲の色合いに影響を受けます。
壁や床が似た色合いだと、段差部分の見分けがつきにくいのです。
玄関が暗い場合は、色目をあわすよりも、明るい色目の玄関台にしたほうが、段差の認識がしやすいので安全です。
掃除はラクか
やはり掃除は大事です。掃除しやすい形状のものを選びましょう。中には天板を取り外せる構造の品もあります。
介護保険
玄関台は介護保険の住宅改修にあたります。
介護保険を利用するのか、しないのかで選ぶ観点が変わります。
介護保険を利用するためには、玄関台を固定しなくてはなりません。
◎固定用のブラケットやネジが一 緒に梱包されている品だと便利です。
もしそれが、入っていなければ家具用の固定金具で固定します。
固定金具はホームセンターなどで販売していると思います。
土間の形状
玄関の土間がデコボコしてたり、水平でない場合は、玄関台を設置してもガタついて不安定になります。
このような場合に対応するには、玄関台で四隅の高さを調整できるもの(アジャスター付き)などを選んでおくべきでしょう。