介護靴・リハビリシューズの選び方
一言で「靴」と言ってもさまざまな目的にあわせたものや、材質のものなど、いろいろな靴が作られています。
最近では一見介護靴には見えないオシャレなタイプもあり、「選ぶ」楽しみが増えています。
今まで外に出るのを嫌がっていた女性が、介護靴に見えないオシャレな介護靴に変えたら喜んで外出するようになった。という話も耳にします。やはり、女性も男性もいつくになってもオシャレは楽しみたいものです。
しかし、足にあった靴でないと、外反母趾や靴ずれ、タコなど、足のトラブルが起きる事あります。
また、身体に大きな負担が生じる場合も。
若ければ、体力でフォローできるところも、加齢につれてそのような誤魔化しはきかなくなってしまいます。
履き良い靴であることは、ひとにとって重要だと言えるのです。
足を靴に合わせるのではなく、足にあった靴を選びたいですね。
靴を選ぶためのポイント
足の特徴にあう靴
日本人の足の特徴といえば一般に「甲高・幅広」と言われてますが、個人々々の特徴は、一般的とは限りません。
靴のサイズの25センチといえば、つま先からかかとまでの長さを指しています。
足幅、足囲(ワイズ)のサイズはまた別の基準です。
サイズ表示で3Eや5Eなどの規格になっています。
2E→3E→4E→5Eと、数字が大きいほど幅広になります。
足の特徴の変化に対応できる構造
足の特徴は各人個別に違ってくるのですが、同じ人物であっても若いときと高齢者になったときでは、足の特徴が変わります。加齢とともに筋力の低下などで歩き方が変わります。
その日の状態や時間によって、足がむくんだりで形が変化します、ただむくみも左と右ではことなったりですから、左右の差違は大きくなると考えてください。
靴の甲がベルト状になっていれば、そういった変化に対応しやすくなりますね。
履いたり、脱いだりしやすい形状
加齢とともに辛くなる動作のひとつが、靴を履く動作です。
腰が曲がりにくい、視力が衰える、手指の動きにが鈍くなる、等で、靴を履く動作が難しくなります。
そういった状態に対処するには、靴の開口部は広め求められます。
また素材が柔らかく自由に曲げやすいことなどが重要になります。
幅広で安定感があること
靴は地面との接する大事なところ、安定した歩行には幅の広い靴が適ししています。
靴で最も適した幅とは、親指と小指が側面から圧迫されず、そっと触れている程度であること。
おすすめできないのが、靴底が高い靴、かかとが高い靴です。
とはいえ歳をとるにつれ、足の長さは左右で異なってくることもあります。
そういうお方には、靴底の高さで調整します。
つま先に適度な余裕があること
幅広の靴とはいえ、つま先がキツキツだったり、ブカブカならば、足の指を痛めてしまいます。ゆとりの目安は1センチ~1.5センチです。
土踏まずがフィットすること
ひとによって土踏まずの形はことなっています。
踏まずのアーチは個人差がありますので、中敷きで調整して合わせましょう。
土踏まずのアーチ部は、足に軽く触れる程度ならばOKです。
ゆるい靴は禁物
大きめの靴は、靴のなかで足は滑ってしまいます。
これは歩くときのバランスを崩してしまいますし、足に負担がかかります。
靴を履く時のポイント
正しい靴の履き方をすることで、快適な歩行ができるだけでなく、足のトラブルを防げます。
装具を装着していても履けるもの。
左右のサイズや、靴のすりへり具合が違う方でも片足ずつ別々に購入する事ができる、片足販売もやっております。
むくみにより朝と夕方で足の甲のサイズ(ワイズ)が変わる方には、調節のしやすいマジックテープのものをオススメします。
また、足に変形やむくみがある方には、伸縮性があり、軽い靴がオススメです。
中敷(インソール)をうまく使おう
中敷を上手に使うことで、より快適な歩行ができるようになります。
足の状態により、中敷を取り外したり、挿入したりしてサイズ調整に使います。
中敷をこまめに洗うことで、靴の中を清潔に保てます。
歩いているときに靴の中で足を安定させます。