節電と床ずれ予防マットレス

床ずれの予防のマットレス。というと「エアマットレス」を思い当たる方が多いかと思います。

床ずれの予防には、電気を使用するエアーマットレスが普及しておりますが、再度注目されているのが、電気を使わなくて体圧分散性能のある、静止型マットレスです。

電気を使わない静止型マットレスも、ポジショニングクッションと組み合わせることで、高度の床ずれリスクがある方でも床ずれ予防として利用できるものもあります。
停電時や節電をお考えの方にも安心してご利用いただけます。

使用者の看護・介護環境に合わせる

床ずれリスクの高い方でも静止型マットレスが使えますが、介護環境や床ずれの状態によっては、エアマットレスの方が良いことがあります。

マットレスの使用者が受けられるケアの種類や質は、環境によって変わります。環境が変わると、マットレスに求められる特性も変わってくるのです。

例えば、介助者の支援があると体位を変えられる方は、支援する方がいる場合は、静止型のマットレスでも対応できると思いますが、支援する方がいない時は体位変換をしてくれるエアマットレスの方が適しているといえるでしょう。

このように、介護環境によって、適しているマットレスが違ってきます。
環境に合わせて、マットレスかエアーマットレスかを適切に選ぶことが大切です。

寝たきり・床ずれ発生リスク度

マットレスを使う方が、どのような状態なのか、また、その方の介護環境によって適しているマットレスが変わってきます。
下のチャートで、寝たきり・床ずれの「なりやすさ」を調べる事ができます。

寝たきり・床ずれリスクのチャート表

静止型マットレス+ポジショニングクッション

床ずれ発生リスク度があると判定された方は、皮膚湿潤や病的骨突出などの危険因子をなにかしら保有しています。

その程度によっては床ずれ対策用マットレスだけでなく、ポジショニングクッションとの組み合わせにより、さらに効果的な対策が必要となります。

ベッド上でのポジショニングの目的

  1. 体位を入れ替えて徐圧・減圧する目的 【体位変換
  2. 安楽な姿勢を保持するための目的 【体位保持
  3. リハビリや筋緊張の緩和など身体状況の維持および、改善の目的
  4. 視界を広げることでのメンタリティーの改善
  5. 沈下性肺炎の予防

マットレスとポジショニングクッションとの組み合わせは、マットレスとの接触面積が増えるので、その分体圧が分散されます。

特に関節拘縮(下肢の変形)が重度の人には、体圧分散性能や、徐圧効果に優れたエアマットレスとポジショニングクッションとの組み合わせが最適になります。

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