手すりの設置について
65歳以上の高齢者の家庭内における事故において、
転倒 転落 不慮の溺死 溺水
が約半数を占めています。
転落・転倒の事故は、手すりや段差スロープがあれば未然に防ぐことができたかもしれません。
入浴中の急死の原因は、浴室や脱衣所の温度と、浴槽内温度の温度差を背景とする、血圧変動の可能性が高いです。 これをヒートショックといいます。 ヒートショックは、脱衣所と浴室を暖めることで防ぐことができます。
「住宅改修」と聞くと、とても大掛かりな工事というイメージありますが、ちょっとした改修で、より安全で住みよいお家を作ることができます。
自立した社会生活を支援する手すり
手すりは、介助を要する状況になっても、本人の自立や共に生活する方々の暮らしを支援する役割を持っています。
例えば、伝い歩きができる方なら、廊下に手すりを設置することで、お部屋からトイレや浴室まで、自分で歩いていくことができるようになるかもしれません。
浴室に設置する手すりは、立ち上がりの補助や、浴槽への出入りの時に身体を支えることができます。
大きな段差のある玄関には、「段差ステップ」「玄関台」を設置して、段差を解消します。「上がりかまちの手すり」を取り付けることで、身体の安定を保つことができ、転倒や転落の防止にもなります。使いやすい玄関にすることで、外出への意欲もわいてきますね。
住み慣れた住宅では、トイレやお風呂に入るとき、家の中や外に移動するときの歩行や動作を容易にして、日常生活の質の向上に、手すりの設置は役立ちます。